結婚式のムービーを自作しようと決めた際に一番始めに大きくつまずくポイントがあります。
それが編集ソフト選びです。
今現在、世の中にリリースされている動画編集ソフトは数え切れないほどあります。
「おすすめの動画編集ソフト」というタイトルで様々なサイトで紹介されていますが、
その膨大な情報量に一体どのソフトを選べばいいのか、わからなくなってしまう人がたくさんいます。
しかし
動画編集ソフト選びは極めて重要ですが、その反面、悩み過ぎないようにしましょう。
ウエディングムービーの自作を挫折してしまう人の多くが、動画編集ソフト選びで混乱して
先延ばしにして、結局面倒くさくなってやめてしまうというパターンです。
完全無料にこだわってでもムービーを作るか、少々ソフトにお金をかけて、比較的やりやすくムービーを作るか、これに尽きます。
無料か有料か。
まずはそこの判断をしましょう。
無料にすべきか有料にすべきかを決めるために、まずはそれぞれのメリットデメリットを解説します。
Contents
- 1 無料ソフトのメリット・デメリット
- 2 有料ソフトのメリット・デメリット
- 3 無料ソフトが徐々に衰退している現状
- 4 無料ソフトをおすすめしない理由①操作性・快適性が悪い
- 5 無料ソフトをおすすめしない理由②エフェクト・性能が貧弱
- 6 無料ソフトをおすすめしない理由③DVDに書き込むための機能が備わっていない
- 7 無料ソフトをおすすめしない理由④有料ソフト試用版は出力する際にメーカーロゴ(ウォーターマーク)が入る
- 8 無料ソフトをおすすめしない理由⑤無料にこだわり過ぎてソフト探しに没頭→使い方が分からない
- 9 無料ソフトをおすすめしない理由⑥有料ソフトでも安価なソフトが多い
- 10 無料ソフトをおすすめしない理由⑦ソフトはこれからいくらでも使う機会がある
- 11 ソフト選びにはあまり時間をかけないように
- 12 無料ソフトをおすすめしない理由まとめ
無料ソフトのメリット・デメリット

■メリット
・完全無料。
■デメリット
・初心者には使いにくいソフトが多い。
・編集機能が有料ソフトに比べて極めて少ない。
・オーサリング・ライティング機能が備わっていないソフトがほとんど。
・公式サポートが弱い。
無料ソフトのメリットといえばもちろん、使用料が完全無料だという事です。
一方、有料ソフトに比べての無料ソフトのメリットはそれくらいで、後の項目はほとんど有料ソフトに劣ります。
機能が少なく使いづらい、DVDに書き込むために必要なオーサリング機能が備わっていない等
無料ソフトの欠点は初心者にとっては痛いものが多いです。
有料ソフトのメリット・デメリット

■メリット
・かっこいい・オシャレなエフェクトが多い。
・編集機能が豊富。
・初心者にも使いやすい。
・オーサリング・ライティング機能が備わっているソフトが多い。
・公式サポートと公式解説サイトが必ずある。
■デメリット
・お金がかかる。(相場としては安くて1万円前後)
以上が有料ソフトのメリット・デメリットです。
これから結婚式に向けて動画編集を始める初心者の方に
私が無料か有料かどちらをすすめるのかと聞かれれば、やはり有料ソフトをオススメします。
結婚式のムービー費用を安くするために自作しようという気持ちは分かるのですが、
安く安く!という事にこだわるあまり、動画編集ソフトまで無料で何とかしようと考えるのは厳しいかもしれません。
動画編集ソフトの価格(約1万円)程度であれば1人分のご祝儀でも十分に元が取れるので、そこまで痛い出費でもないかとは思います。
無料ソフトが徐々に衰退している現状

無料ソフトの代名詞でもあったWindowsムービーメーカーをはじめ
無料ソフトは徐々に衰退の一途をたどっています。
■有名無料ソフト一覧■
- Windowsムービーメーカー
- Video Pad
- AviUtl
- iMovie
- Avidemux
公式サポートが終了した「Windowsムービーメーカー」

無料ソフトWindowsムービーメーカーは使えなくなった!?という記事でも解説していますが、
WindowsムービーメーカーはWindows7以降のパソコンには導入されておらず
2017年1月以降は新しくダウンロードする事もできなくなりました。
初心者にはとっつきやすいシンプルなソフトで、多少編集機能が乏しいものの、それまでは無料動画編集ソフトとして不動の№1ソフトでした。
有料化した「VideoPad」

無料ソフトの代名詞として名を連ねていたVideoPadも、現在は完全無料版が無くなり、有料化してしまいました。
無料で使えるのは試用期間の約1ヵ月間のみで、動画出力回数にも制限があるようです。
使用制限にも明確な回数や期間が公式で明確にされていないので、無料版を導入してもいつ使えなくなるかわかりません。ここは少し不親切な所があります。
編集画面も少しクセがあって、初心者には若干使いづらいソフトかもしれません。
導入・操作が難しい「AviUtl」

AviUtlは、WindowsムービーメーカーやVideoPadのように
ただインストールするだけで使えるというわけではなく、プラグインを導入しないと編集自体が始められません。
初心者にはかなり難しいソフトかもしれませんが、その編集機能は凄まじく高性能です。
私自身も愛用していますが、初心者で時間が無いという人にはあまりお勧めしません。
日本語化する手間が必要な「Avidemux」

無料ソフトの中でも、極めてシンプルな操作に限ればAvidemuxというソフトもそこそこ使えます。
しかしこのソフトには致命的な欠点があり、元々海外のソフトなので日本語化パッチを導入して、ソフトを日本語表記に変換する必要があります。
この手間がちょっと面倒です。
パソコンがMacなら使えるiMovie

出典:https://support.apple.com/ja-jp/imovie
Mac製のパソコンを持っていればiMovieという唯一無二の無料ソフトがあります。
このソフトがあればわざわざ有料ソフトを購入する必要もないのかもしれません。
しかし、このソフトはMac専用でWindowsユーザーの方はこのソフトを使用できません。
無料ソフト衰退の現状まとめ
たまに有料ソフトの無料体験版をオススメ無料ソフトとして紹介しているサイトがありますが、
はっきり言って有料ソフトの無料体験版は使い物になりません。
有料ソフトの無料体験版には機能制限があったり、
動画を出力するとウォーターマーク(会社のロゴの透かし)が入ってしまったりと
そのままちゃんとしたムービーを完成させることはできません。
だから、結婚式で使う際のムービーとしては全く
あくまで無料体験版は、自分のパソコンでちゃんとソフトが作動するかどうかを確認するためのものです。
体験版でソフトを完成させようとすると痛い目に合います。
今現状では初心者向けの無料ソフトというものが無くなりつつあります。
お金を払わないと初心者向けのソフトが手に入らないという厳しい時代になって来ています。
それでもどうしても無料にこだわりたいという人は、私はAviUtlでの制作をお勧めします。
無料ソフトをおすすめしない理由①操作性・快適性が悪い

これから始めて動画作りをするという初心者の方が
ムービー編集で最も優先すべきポイントは操作性・快適性です。
初心者の方が画面をパッと見て、使い方がなんとなくわかるようなソフトでなければ意味がありません。
フリーソフトは操作が非常に難解なソフトが多く、快適に使用できない事もあります。
結婚式まで時間があまりないという方には、操作に余計な時間をとられないためにも有料ソフトをお勧めします。
無料ソフトをおすすめしない理由②エフェクト・性能が貧弱

フリーソフトはフィルターやオーバーレイ、トランジションといったエフェクト機能が貧弱なソフトが多いです。
また、WindowsムービーメーカーやVideo Padのような無料ソフトの多くに共通する事ですが、ピクチャーインピクチャー機能がありません。
これは、レイヤーごとに画像を何枚も重ねる機能です。これが無いと、↓以下のような写真を同時に何枚も合成する編集が使えません。
一方、有料ソフトは「ウエディングムービーにピッタリなエフェクトや機能が多く搭載されている」という強みがあります。
フリーソフトの中にも『AviUtl』のような、様々なエフェクトを無料で使えるソフトもありますが、これは使いこなすのにそれなりの知識と経験が必要です。
こういったエフェクトをボタン一つで簡単に使えてしまうところが、有料ソフトの素晴らしいポイントです。
「一生に一度の結婚式なのでムービーにも少しこだわりたい」
という方は、エフェクトや機能が多い有料ソフトが良いでしょう。
無料ソフトをおすすめしない理由③DVDに書き込むための機能が備わっていない

初心者の方はここが一番痛いところです。
フリーソフトのほとんどが、DVDオーサリング・DVDライティング機能が備わっていません。
この機能が備わっていないと、結婚式場のプロジェクターで再生できないDVDしか出来上がりません。
詳しい解説は↓こちらの記事で解説しています。

「やっとの思いで出来上がったムービーをギリギリで式場に納品したが、式場側から流せませんと連絡が来た」という報告は、頻繁に耳にします。
もう式まで時間が無い状態でこんなトラブルが起きたらたまりません。
ムービーを実際に作ってみたらこのDVDの意味がどういう事かはっきりわかるけど、完成してから気付いても遅いんだよね・・・
始めからDVDオーサリング機能・ライティング機能が付いているソフトを選んでおけば、このようなトラブルが発生する事もありません。
この機能が備わったソフトでは、Filmoraが最もおすすめです。

無料ソフトをおすすめしない理由④有料ソフト試用版は出力する際にメーカーロゴ(ウォーターマーク)が入る

これも無料にこだわり過ぎた初心者の方に良くありがちなミスですが、
無料試用版でムービーを完成させてしまい、いざ動画を出力したらメーカーロゴが大きく画面に出てくるというものです。
なぜかこのロゴに対して文句を言っている口コミを見かけますが、これは至って普通の事です。
有料ソフトの試用版は、決して無料で編集ソフトを提供している訳ではありません。
使っているパソコンにソフトをインストールしても、不具合が無いかどうかを確認してもらうためのものです。
そこを勘違いして有料ソフトを無料ソフトとして利用しないようにしてください。
無料ソフトをおすすめしない理由⑤無料にこだわり過ぎてソフト探しに没頭→使い方が分からない

無料ソフトは、日本だけでもそこそこありますが、
海外のものを含めると物凄くマニアックなものまでたくさんあります。
しかし、有名どころの無料ソフトでもない限りは、使用方法がネット上で全く出てこないという事もざらにあります。
「あのソフトは使えないから他のソフトを探す」
→「このソフトも使えないからあっちのソフトの使い方を調べる」
→「情報が少なくて使い方が分からない」
→「別のソフトを探す」
という悪循環が生まれます。
無料ソフト探しに時間を使うくらいなら、有料ソフトを早めに購入するか
業者に早めに依頼するほうが賢明かと思われます。
無料ソフトをおすすめしない理由⑥有料ソフトでも安価なソフトが多い

有料ソフトの一番のネックとなっている価格面についてですが
1万円前後あれば十分に素晴らしい機能を備えたソフトが購入できます。
ムービーを自作するということは、それなりに費用を抑えて結婚式を迎えたいというところだと思います。
1万円程度であれば手の届かない金額でもないと思いますし、それでも業者に依頼するより10分の1程度の金額で済みます。
中でも安価なのはFilmora(6.980円)です。これらソフトはこの安さでDVDに書き込みもできる上、初心者でも非常に使いやすいです。
このソフトに関しては↓こちらの記事で解説しています。

無料ソフトをおすすめしない理由⑦ソフトはこれからいくらでも使う機会がある

「結婚式の為だけにソフトを購入するのはもったいないな・・・」
と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、それを無駄にするかどうかは結局ご本人次第です。
私はよく周りの人に「結婚したら少し高いカメラを買え」と勧めますが、それと同じ様な理由です。
これから互いのパートナーと
いろんな場所に行って
思い出を作って
写真を撮って
動画を撮って。
そうして溜まっていった思い出のデータを、一つのムービーとして残したいという瞬間が訪れるかもしれません。
そしてなにより二人の間に子どもが生まれたとき。
お子さんの写真や動画をいっぱい撮ると思います。
成長過程をムービーとして残すという事もあるかもしれません。
そしてそれをご両親等にプレゼントすればきっと喜ばれる事かと思います。
意外と編集ソフトの出番はすぐにやってきます。
結婚式が終わって、次にムービーを編集する機会はいつ訪れるでしょうか。
今は結婚式のムービー制作に集中すべき時ですが、たまにはその先のプランも考えてみるのもいいかもしれません。
ソフト選びにはあまり時間をかけないように

「式まで時間に余裕が無い!」
「クオリティにはそこそここだわりたい!」
「ムービー制作に自信がない・・・」
このような方は有料ソフトをお勧めします。
一方で、
「式までまだまだ時間がある!」
「とにかくフリーソフトで作りたい!」
このような方は無料ソフトでも良いかと思います。
ソフト選びは極めて重要ですが、ここに時間をかけては本末転倒です。
無料ソフト、有料ソフトには、それぞれにメリット・デメリットがあります。
結婚式までの日にちや予算に応じて、ご自分の事情に合ったソフトを選びましょう。
有料無料関係なくおすすめのソフトに関しては↓以下の記事にて解説しています。

無料ソフトをおすすめしない理由まとめ
私は初心者の方がウエディングムービーを作る際は、無料ソフトをおすすめしません。
有料ソフトを絶対にお勧めします。
- 操作性・快適性が悪い
- エフェクト・性能が貧弱
- DVDに書き込む機能が備わっていない
- 無料試用版はメーカーロゴが出る
- ソフト探しの時間が無駄
- 有料ソフトでも安いソフトはいくらでもある
- 購入したソフトは、これから使う機会が増える可能性がある
この7点です。
有料ソフトに関してお勧めソフトはFilmoraとPower Directorの2強です。
それぞれのソフトについては↓こちらで解説しています。

