結婚式のオープニングムービーやプロフィールムービーを自分で作ろうとした時に、「ちょっと他の人とは違うムービーを作りたい!」という方にオススメなのがクロマキー合成を使用した動画編集です。
クロマキー合成に必要なのはグリーンバックといわれるアイテムのみです。
何も特別なビデオカメラなどは必要ありません。結局はアイディア次第です。
今回はクロマキー合成を用いてこのような簡単なミュージックビデオ風ムービーを作ります。↓
この記事ではFilmoraを使用してミュージックビデオ風ムービーを作る方法を、ひとつひとつ解説していきます。
注意ポイント
Filmoraの無料体験版のまま動画を作り始めないように気をつけてください。体験版のままだと、出力させた動画にFilmoraのロゴが入ってしまいます。
STEP①素材動画を撮影する
ミュージックビデオ風ムービーの作り方は、どんなテーマにするかによって変わってきます。
好きなアーティストの曲を使う場合は、その曲に合わせて口パクをするというやり方がオーソドックスな形です。
もちろんフリー音源からBGMを引っ張って来てBGMのみでムービーを作るのも問題ありません。
ミュージックビデオの簡単な作り方を解説しました。↓
ムービーの素材の作り方も様々です。
外でロケをするのもいいですし、家庭内で撮って日常の雰囲気を出すのもいいです。
今回私が作ったのは、グリーンバックを用意してクロマキー合成を利用するという方法です。
まずはこのようなアイテムを用意します。↓
これを物干しざおなどに固定して、このような動画を撮ります。↓
より生活感が出るようにあえて和室で撮影してもらっています。
特別な機材や場所など一切必要ありません。
それがクロマキー合成をする事でこのようになるわけです。↓
和室で取っているとは思えないような動画が出来上がります。
世の中のファンタジー映画やドラマは、ほとんどがこのようなクロマキー合成で撮影されています。
STEP②クロマキー合成で人物を切り出す
素材ができたら今度はクロマキーを使って人物の箇所だけ切り抜いていきましょう。
タイムライン内の上から二番目のトラック、PIPトラックに撮影した動画を入れます。
ここのトラックに入れないと、クロマキー合成の機能が使えないので注意してください。↓
クロマキーを適用させたい人物動画オブジェクトを右クリックして「グリーンスクリーン」の項目をクリック。
↓「クリップの一部を透明にする」をクリックしたのちに、スポイト型のカーソルを抜き取りたい色に合わせてクリックしてあげると、その色が抜けます。
「透明度」の数値を調整することで、ある程度綺麗に色が抜けるようになります。
グリーンバックの色を抜いただけでは使えないので、今度は「マスク」の項目を利用して和室の背景部分を切り抜いていきます。↓
今回使用したマスクは最上段真中のマスクです。
マスクの幅や高さを調整することで背景部分を抜き取ることができます。↓
これでクロマキー合成の素材は完了です。
STEP③背景を用意して幻想的な空間を作り出す
クロマキーを使って人物を切り抜くことができたら、今度は合成したい背景を入れていきましょう。
背景はタイムライン上の一番上のビデオトラックに挿入します。
Filmoraはタイムラインの「上の位置」にあるオブジェクトが「下の位置」にあるオブジェクトより奥に行きます。
背景に対して人物が大きいときは、プレビューウインドウ上で大きさを調整してあげてください。↓
背景の縦横の比率が編集画面に合っていなくて、左右に黒いラインが出てしまっているときは、背景画像のサイズを調整しましょう。
背景オブジェクトを右クリックして「写真のレイアウト」項目を選択。「フィットサイズにクロップ」をクリックすることで、最適な画像サイズになります。↓
必要に応じて、合成させた背景画像の色調を調整しましょう。
なるべく人物の切り抜きと違和感がなくなるようにコントラストなどを秒説してください。↓
ある程度までなじむように画像を調整できればOKです。
全く違和感のないようにとそこまで神経質に調整する必要はありません。
STEP④音楽を挿入して位置を調整する
次に、音楽を挿入していきます。
ボーカルに合わせたミュージックビデオムービーなら、細かい位置調整もしていきましょう。
音楽を入れたら、素材のビデオの音の方はミュートにしておきましょう。
ビデオオブジェクトを右クリックして「ミュート」の項目を選択すれば、ビデオ素材の方は音が出なくなります。↓
こうしないと、撮影の際に入り込んだ雑音などが入り込んでしまいますので、忘れずにしておきましょう。
STEP⑤細かいエフェクトを入れて最終調整
同じ要領で背景画像などを追加していきましょう。
細かい位置や長さを調節した後に、プレビューウインドウでタイミングの確認を行ってください。↓
忘れないようにしておきたいのが、「動画の始めに真っ黒な画面を用意しておくこと」です。↓
ムービーの始めに黒の空白画面を用意してあげるという意味もありますが、Filmoraの仕様上、これがないとビデオトラックのオブジェクトは全て左に詰めるように寄ってしまいます。
黒の空白画面はペイントなどで真っ黒に塗りつぶした画像を作る他、ネット上で真っ黒な画像を拾ってくる等して準備しておきましょう。
ある程度納得のいく出来に仕上がったら、最後の調整をする前に、一度動画を保存・出力しておきます。↓
なぜ最後の調整前に動画を出力するのか?
実はFilmoraは、背景に使ったタイムラインの一番上のメインビデオトラックにフィルターやオーバーレイを適用させることはできますが、クロマキーで作った人物切り抜きが入っている「PIPトラック」にはフィルターやオーバーレイを適用させることができません。
つまり、暗いフィルターをかけようとしたときは背景だけ暗くなって、その手前の人物は暗くならずに浮いてしまうということが起きてしまいます。
そこで、一度動画を出力して、新しい新規ファイルにその動画を入れてから始めから作ることで、背景にも人物にも全体にフィルターをかけることができます。
これはFilmoraを使う人はぜひ覚えておきたい編集方法です。
こうすることで、背景にも人物にもかっこいいフィルターをかけることができました。↓
Filmoraでミュージックビデオ風ムービーを作ってみた!まとめ
以上がFilmoraを使ったミュージックビデオ風ムービーの作り方です。
今回はクロマキー合成を利用したムービーとなりましたが、他にもミュージックビデオ風に作る方法はあるので、それはまた後々紹介していきます。
紹介できたFilmoraの機能もごく一部しか紹介できていません。
また別の記事にてFilmoraの使い方を解説して行きます。
動画編集ソフトは、その多くが15.000円~30.000円程度のものばかりです。
しかし、Filmoraはここまでオシャレなエフェクトが使えて更新料0円の6,980円という激安価格です。
この価格でDVDに書き込める機能まで備わっているのがすごい。
さらには結婚式用にムービー自作を考えている人には、ウエディングムービー専用のエフェクトをオプション()で付けることができます。
※焦って無料体験版のままムービーを作り始めないように気をつけてください。そのまま完成させてしまうと、Filmoraのロゴの透かしが動画内に入ってしまいます。