いまや8割ものカップルが
結婚式でムービー上映の演出を利用するという調査結果が出ています。
ウエディングシーンにおけるムービー上映は、近年では大人気の演出となってきました。
この結婚式におけるムービーを
- 「自分で作る」
- 「式場や業者に依頼する」
- 「友人・知り合いにお願いする」
これらの選択で悩むカップルはたくさんいます。
やはりそこには自分で作る手間と、業者に作ってもらうときの費用を天秤にかけて考えている方が多いと思います。
では、自分で作った時、式場お抱えの業者や、ムービー制作代行業者に依頼した際の費用はどのくらいかかるものなのかを比較していきましょう。
ウエディングムービーを自作するときにかかる費用
まず、ムービーを全て自分で作ってみた場合の費用を見てみましょう。
自分で作るときに大きく費用で差が出るポイントは、既にパソコンを持っているか持っていないかという点に尽きます。
既にパソコンを持っている人
デスクトップパソコンでもノートパソコンでも大丈夫です。動画編集できるだけのパソコンがあるかどうかを確認しましょう。
パソコンを既に持っている人は、フリーソフトで編集すれば、かかる費用は数百円だけ。購入するのはムービーを焼くDVDだけです。その中には、パソコンをめったに使わないけれども、「とりあえずは家にある」という方もいるかもしれません。古いモデルで性能も低いパソコンである場合は、動画がちゃんと編集できるだけのスペックがあるかどうか、いくつか確認しておくべきポイントがあります。
まず、
- 動画を視聴する際に読み込みが止まる事も無く視聴ができる
- ソフトなどのダウンロードは問題なくできる
- DVDがちゃんと焼けるパソコン
最低限この3つはクリアしておいてください。
これをクリアしないと動画を作るのも動作が重く大変で、例え動画ができあがったとしても、そもそもDVDに焼くことができないということになりかねません。
パソコンを持っていない人
パソコンが無い人は、最低2万~3万程度のパソコンを購入する必要が出てきます。
今パソコンをお持ちでないという方は、恐らく普段の生活の中でパソコンの必要性があまりない方だと思うので、
ここはパソコンの性能にあまりこだわらずに格安のもので抑えましょう。
わざわざ奮発して高価なパソコンを買っては非常にもったいないです。
かといって安すぎるパソコンは避けてください。
スペックが低すぎるとムービー作成に大きな負荷がかかり、パソコンの動作がすごく重くなります。
パソコンのスペックとしては以下のようなものを参考にしてください。
CPU(演算処理を行う部分)・・・できればCore i5以上。Core i3以下のコア数だと、ソフトによっては動画編集が少々重くなる可能性があります。
パソコンの種類・・・デスクトップパソコンの方が上記CPUのグレードが高いものでも安価で買えます。一方ノートパソコンはサイズが小さい分、搭載できるCPUにも限度があります。その分CPUのグレードを挙げると値段が少々高くなります。家にデスクトップパソコンを置くスペースがある、今後もパソコンを使う機会があるという方はデスクトップパソコンの購入を勧めます。それぞれの家庭の環境で判断しましょう。
メモリ(処理に関わる部分)・・・4GB以上が最低限必要です。メモリは動画編集の際のパソコンの快適性に大きく影響します。ここが4GB未満だと、動画編集の際にかなりパソコンが重くなります。
とりあえずこの3点を見ておけば大丈夫です。
後はこの条件に見合うパソコンを、なるべく安い価格で探していきましょう。
有料ソフトを使うか、フリーソフトを使うか
- 初心者の方
- クオリティにはこだわりたい
- 時間が無い
上記項目が当てはまる人は有料ソフトでの制作をお勧めします。ムービー制作にほとんど自信が無くても、使いやすい仕様になっているのが有料ソフトの大きな特徴です。
大体有料ソフトの相場としては1万円~2万円程度。
このくらいであれば有料ソフトを購入したとしても、業者に頼むよりはるかに安く、そして自由にムービーを制作できます。
おススメのソフトは下記の記事で詳しく説明しています。↓
https://beginner-movie.com/wedding/weddingmovie-osusumesoft
フリーソフトをおススメしたい方は、結婚式まで半年以上は時間に余裕がある、パソコンが既に自宅にあるという方です。
動画編集が全くの初心者という方であれば、ムービー制作に費やせる時間があればある程、心にゆとりができます。さらに、既に自宅にパソコンを持っているという方であれば、Windowsはムービーメーカー、MacはiMovieがすでにパソコン内に入ってる可能性があります。どちらも無料で使用できるフリーソフトで、初心者の方でも比較的簡単にムービー制作に取り掛かれます。
フリーソフトを使えばもちろん費用はタダです。
ムービー自作で必要なその他のコスト
パソコンと編集ソフトがそろえば、あと必要になってくるのが
スキャナーとDVD-R、そして場合によってはUSBメモリです。
スキャナーはアルバムの写真をパソコンに落とし込むため。
DVD-Rは完成したムービーを焼くために必要なものです。
USBメモリは、ムービーを焼いたDVD-Rが式場で再生できないというトラブルを避けるために必様な時があります。
USBメモリにムービーのデータを入れて式当日に持ち込んでおけば
DVDが再生できないというトラブルがあっても、最悪そのデータからムービーの再生ができます。
いわゆる保険の為に必要なものです。
スキャナーは必要ない?
「ムービー作成の為に、スキャナーを購入する必要はありますか?」
という質問をよく見かけますが、私は全く必要ないと思っています。
スキャナーは安くて1万円弱程度。
スキャナー機能付きプリンターとなると安くても1万5000~3万程度はします。
数千円程度のものがネット上ではまれに見かけますが、これは粗悪品なので本当に購入しないように気をつけてください。
しかし・・・思い切って購入した所で、今後スキャナーやプリンターを使用する予定がありますか?
スキャナー機能付きのプリンターは
ほとんどのご家庭が年賀状作成で使用する程度だと思います。
もしかしたら、結婚式の招待状・席次表・席札を自作する際にスキャナー付きプリンターが必要という方もいるかもしれません。
しかし、招待状などに関してはスキャナー付きプリンターをわざわざ選んで新しく購入するよりも
その値段次第では始めから業者に頼んでしまう方が安く済む事もあります。
手間と時間ばかりかかってしまう恐れがあるのです。
年賀状でプリンターを使って自作したいという方も、今はカメラ屋や電気店で写真やデータさえ渡せば、想像している以上に安価で簡単に作れてしまいます。
以上の事から、ムービーを自作するからという理由でスキャナーやプリンターを購入することはお勧めできません。
では、スキャナーの代わりはどうすればいいのか。
それは、コンビニのマルチコピー機を利用するという方法です。
セブンイレブンでもファミリーマートでもローソンでも
マルチコピー機がおいてあれば、どのコンビニエンスストアでもスキャナー機能がついてます。
マルチコピー機を利用すれば、写真枚数がどんなに多くても数百円程度以内でできます。
もちろんはじめからスキャナーやプリンターを持っているという方は、どんどん有効的に使っていきましょう。
安価なDVD-RとUSBメモリ
DVD-Rに関しては、最低ムービーの本数分だけ購入すれば大丈夫です。
ムービーの焼きミスもあるかもしれませんが、不安な方は数枚余分に購入しておきましょう。
10枚以上まとめ売りされているDVD-Rであれば、一枚当たり60円程度の破格で購入できます。
USBメモリは大体800円程度で購入できます。容量はとりあえず4GB以上あれば大丈夫でしょう。USBメモリはコンビニのマルチコピー機を使用する際にも使えますので、あれば結構便利です。
ムービー自作の総コストまとめ
自作にかかる総コストを以下の表にまとめてみました。
高くなるパターン | 安くなるパターン | |
パソコン | 持っていない 2万~3万 | 既に持っている 0円 |
編集ソフト | 有料ソフト 1万~2万 | 無料ソフト 0円 |
スキャナー | 購入する 1万~3万 | 既に持っている 0円 コンビニを利用する 数百円 |
DVD-R | ― | 数百円 |
USBメモリ | 800円程度 | 必要に応じて 0円 |
赤文字の部分が最安値でムービーを自作した時の金額です。
つまり、一番安く済むパターンであれば、DVD-R代の数百円しか費用がかかりません。
この自作する過程の中で、あえてお金を出すとすれば編集ソフトにお金をかけましょう。
2万円も3万円もかける必要はありません1万円程度のソフトでも、フリーソフトより十分操作性に優れており、
それでいてクオリティにもこだわったムービーを短時間で作り上げることができます。
ムービーを自作する際には、自分には一体何が必要なのかを判断して進めていきましょう。
ムービー制作を式場や制作業者に依頼する場合の費用
ムービー制作の依頼をした際の費用は、作ってもらうそのムービーの種類によっても金額が異なってきますので、そこにも注目して見ていきましょう。
ムービーの種類による金額の違い
ムービーは大きく分けれとオープニングムービー、プロフィールムービー、エンドロールムービーの3つが挙げられます。それぞれの料金の相場は大体以下のようになります。
★オープニングムービーの金額
30.000円~100.000円程度
尺の長さは2分~3分程度
★プロフィールムービーの金額
50.000円~150.000円程度
尺の長さは4分~7分程度
★エンドロールムービーの金額
30.000円~150.000円程度
尺の長さは4分~7分程度
金額的にはプロフィールムービーとエンドロールムービーが効果になる傾向があります。プロフィールムービーは尺が長めで写真枚数も多くなることから値段が高くなり、エンドロールムービーは、式当日の様子をその場で編集して流すというプランがあり、そのプランにすると10万円以上の料金がかかることがあります。
しかし、最安値の30.000円と聞くと、
あれ?意外と安い?
と思う方もいるかもしれませんが気をつけてください。
これはあくまでムービーの「骨組み」までの金額です。ここから様々なオプションで金額が膨らんでいくのが、このムービー料金体系の注意が必要なところです。
ついつい膨らむ、ウエディングムービーのオプション料金
ムービーのオプションとは一体どのようなものでしょうか。例としては次のようなものが挙げられます。
- 写真枚数…規定枚数を超えると、1枚ごとに料金加算
- ムービーの手直し…一定回数(2回or3回)以上の手直しから料金加算
- 好きな楽曲の使用…業者指定のフリー音源ではなく、市販されている好きな曲を使いたい時は料金加算
- 紹介内容のボリュームアップ…新郎新婦の紹介ボリュームを増やしたい時、子どもの紹介を付け加える際にも料金加算。
不思議な事に、これらのオプションはほとんどの方が付けてしまいます。
結婚式というものは多くのプラン・演出が組み込まれており、あれもしたいこれもしたいと予算はどんどん膨らんでいきます。
式費用というのは初期プランより必ずと言っていいほど高くなります。ウエディングムービーに至ってもそうなる可能性は極めて高いです。
最安値の30.000円でムービーを作ってもらったとしても、そのクオリティの高さは業者が作るものだけあって、とても素晴らしいものに仕上がると思います。
しかし、自分が思っている以上にムービーのボリュームが薄く感じることがあります。
なぜムービーのボリュームが薄く感じるのか?
これは写真枚数の制限が厳しくて、写真1枚当たりの時間配分が長くなることが原因として挙げられます。
写真が映しだされる時間が1枚当たり10秒以上に伸びると、グダグダ間延びしがちなムービーに仕上がります。
自分の好きな曲を選ぶ際にも、その曲の長さによっては写真の枚数を増やさなければ中身がスカスカのムービーが出来上がることがあります。
このように、写真の枚数を増やす、紹介内容を増やす等々・・・ついつい予算は膨らんでいくということが多いのです。
ウエディングムービー制作は、結婚式場よりも業者に依頼した方が安い?
結婚式場でそのままムービーの制作を依頼した場合と、式場以外のビデオ制作業者に依頼した場合、どちらのムービーの方が安くなるのでしょうか?
これに関してはほぼ間違いなく、式場以外のビデオ制作会社に依頼した方が安くなります。
ムービーのスタイルやプランによる違いはあるものの、同じ写真枚数で比較したときもビデオ制作業者の方が安くなります。
じゃあ、結婚式場に頼むことは何のメリットもないのかと思われそうですが、そうではありません。式場に頼むにしても、ビデオ制作業者それぞれにメリット・デメリットがあります。
結婚式場にムービー制作を依頼した際のメリット・デメリット
●メリット
・ムービー制作の流れがスムーズで手間がかからない。(プランナーと打ち合わせするだけ)
・トラブルが極端に少なくなる。(納品期日やDVDの再生、著作権の侵害等、その他諸々のトラブルが起きない)
・結婚式当日の様子をエンドロールムービーで流すことができる。(ムービーの自作ではできない。また、式場以外の業者に依頼しても式場にNGが出されることがある。)
●デメリット
・価格は高め。(プランやムービーのスタイルによっては大きく変わってくる)
・式場が用意できるスタイルのムービーしか選べない。
式場以外でムービー制作を依頼した際のメリット・デメリット
●メリット
・価格は安い。(プランやムービーのスタイルによっては大きく変わってくる)
・好きなスタイルのムービー演出を選ぶことができる。(ネット上で探せば、見きれないほど多くのスタイルのムービープランがある)
●デメリット
・ムービーを制作するにあたって手間がかかってしまう。(式場とは別にやり取りが必要になる)
・結婚式当日の様子をエンドロールムービーで流すことができない式場が多い。
・持ち込み料がかかることもある。
以上のようになります。
とくに注意が必要なのが持ち込み料です。
ドレスや会場装飾等、ムービーに限らず、式場側ではない業者が用意したものを持ちこむ際は、持ち込み料がかかる恐れがあります。
あらかじめ式場のプランナーに確認しておくことを忘れないようにしましょう。
ウエディングムービー制作の費用比較まとめ
ムービーを自作する場合と、業者に依頼するときの費用をまとめてみました。
ムービー1本 | ムービー2本 | ムービー3本 | |
自作する(最安値の場合) | 100円(DVD代) | 200円(DVD代) | 300円(DVD代) |
式場や、式場以外の業者に依頼する | 30.000円 ~100.000円 | 70.000円 ~250.000円 | 150.000 ~500.000円 |
極端な例ですが、事実ここまで金額に開きがあります。
流石に全てのムービーを業者に依頼すると、とんでもなく金額は膨らみます。
しかし、ムービーを3本とも自分で作る時間的な余裕も技術もないという方は、とりあえず、1本だけでも自作のムービーを作ることをお勧めします。
ちなみに・・・
私がお勧めするムービーの制作振分けは以下のプランです。
下準備:パソコンは既に持っている前提。スキャナー無し。ソフトは1万円の有料ソフトを使用。
・オープニングムービー
自作する。コンビニでのスキャン代とDVD代で計300円の出費
・プロフィールムービー
自作する。コンビニでのスキャン代とDVD代で計300円の出費
・エンドロールムービー
これは自作が一番難しいので式場に依頼する。こだわりたい人は、式当日の様子をエンドロールで流すプランにしてもらう。かなり安くて金額80.000円程度。もしくは式場外の業者に依頼。
合計金額 ¥90.600
これが一番、時間とお金を抑えつつ、ゲストにも楽しんでもらえるようなムービーラインナップになるかと思います。
とはいえ、時間の都合などでムービーの自作が難しい人も多いと思います。
自作しない時は、結婚式場以外の会社に依頼するのが最善です。
結婚式のムービー制作を請け負っている会社は非常に多いので、
とりあえず人気のあるオススメの会社をこちらの記事にピックアップしています。↓
ぜひ素晴らしいムービーを作り上げてみてください。