YouTuberや結婚式のムービー作成に大人気の動画編集ソフトFilmora。
初心者向けの家庭用動画編集ソフトとして大人気のソフトです。
いろんな動画編集ソフト試してきましたが、このソフトはマジで使いやすい!
Filmoraの特徴を大きくまとめると・・・
ポイント
エフェクトや素材がおしゃれでセンスが良い
初心者でも直感的に使いやすい
動画編集ソフトとしては価格が安い
これまでもコストパフォーマンスが非常に高い、一押しの動画編集ソフトでしたが、2020年に「Filmora9」から「FilmoraⅩ(フィモーラテン)」へとグレードアップしたことで、コスパ最強の初心者向け動画編集ソフトへと進化しました。
この記事ではFilmoraX(フィモーラテン)にグレードアップしたことによりどういった機能が変更されたのかということについて紹介していきたいと思います。
こちらでは動画で分かりやすく解説しているので参考にしてみてください。↓
ざっと今回のアプデ内容をまとめておくと・・・・
- キーフレームアニメーション機能の追加
- モーショントラッキング機能の追加
- オーディオダッキング機能の追加
- カラーマッチング機能の追加
- ショートカットキーの追加
以上の5ポイントです。
FilmoraXの新機能①「キーフレームアニメーションの追加」
FilmoraⅩにグレードアップしたことで、個人的に最高に嬉しかったことは「キーフレーム機能」が追加されたことです。
動画編集ソフト選びのポイントとしては非常に重要です。
キーフレームを平たく言うと、エフェクトやオブジェクト等の数値や位置を設定できる機能です。
少し難しく聞こえますが、キーフレームがあれば
「徐々に色味が変わる演出をつくる」
「画像を画面上で自在に動かす」
「音量を徐々に上げ下げする」
といった編集ができます。
しかしながらFilmoraⅩでは画像や動画、エレメントなどのオブジェクトにしかキーフレームを適用できません。
エフェクトや音声にはキーフレームは適用できません。
要するに、「画像を動かすこと」に特化しています。その他のエフェクトにはキーフレームが適用できないのは少し痛いところです。
FilmoraⅩのキーフレームの使い方
FilmoraⅩでの新機能、キーフレームの使い方について簡単に解説しておきます。
キーフレームを利用すると以下のような、「オブジェクトを好きなところに好きなタイミングで動かす動画」が作れます。↓
FilmoraⅩのキーフレームは前述したとおり「画像を動かすこと」に特化しているので、基本的には画像オブジェクトやエレメント素材に使用するものになります。
まずは画像をFilmora内に入れ込みます。
すでにFilmora内に搭載されているエレメント(動画素材のこと)を動かしたい場合は、「エレメント」を選択しましょう。
今回はメディアスペースに画像フォルダから直接ドラッグ&ドロップして画像を取り込みます。↓
メディア内に画像が取り込まれたら、画像オブジェクトをタイムライン上にドラッグ&ドロップで設置していきます。(タイムライン上に直接ドロップしても画像は取り込めます)↓
このままだと背景に隙間ができているので、背景を設置していきます。
「メディア」の「サンプルカラー」の項目を選択し、ホワイトを選びます。↓
ホワイトを選択したままタイムライン上にドロップします。
この時に気を付けることとして、背景に設置したいオブジェクトを、動かす画像の「下の位置」にタイムライン上で設置するということです。↓
こうすることで白い背景が設置されました。
あとはこのマスクの画像をキーフレームを使用して動かしてみます。
タイムライン上で動かしたいオブジェクトを右クリック→「アニメーションを追加」をクリックします。↓
するとアニメーションの種類を選ぶ画面が左上に表示されます。↓
「プリセット」とは、あらかじめFilmora内に搭載されたアニメーションを選ぶことができるモードです。
「カスタマイズ」は、今回新たに搭載されたキーフレームによってアニメーションを設定できるモードです。
しかし、FilmoraⅩにバージョンアップしたことで、アニメーションを自在に設定できるようになった!
今回はカスタマイズの項目からキーフレームを設定して画像を動かしてみます。
「+追加」の箇所をクリックすると、選択したタイムライン上のオブジェクトに「●」が表示されるようになります。↓
この「●」を2つ以上オブジェクト内に設定することで、画像を動かしたり拡大縮小したり、回転させたりというモーションが可能になります。
例として画像を左から右へと動かしてみましょう。
まずはオブジェクトの開始位置にカーソルをそろえて「追加」をクリック。↓
続いて同じようにオブジェクトの終了位置にカーソルをそろえて「追加」をクリックしましょう。↓
次に、オブジェクトの開始位置で設定したキーフレームを選択して、画像の左右位置を調整します。
「ポジション」の項目でX軸(左右の位置)をマウスカーソルでクリックしたまま左右に動かすと数値が動きます。↓
それに合わせてプレビュー画面でも画像が左にずれ動いていくのがわかります。
これを画面外の見えなくなる位置まで移動させます。↓
次に、オブジェクトの終了位置のキーフレームを設定します。
オブジェクトの右側の「●」をクリックして、今度は画像が右側の画面外を切れるように動かしていきます。↓
これでOKです。
再生してみると画像が左から右へと流れていくようなアニメーションができているかと思います。
キーフレームは編集の幅が無限大に広がる神機能です!
FilmoraXの新機能②「モーショントラッキング」
ついにFilmoraにもモーショントラッキング機能が追加されました。
これは動画内で動いている対象を追尾してエフェクトを追加することができる機能です。
上の動画のように、歩いている人を追尾して吹き出しが自動的についてくるような演出を作れます。
「顔にモザイクをかける」「吹き出しをつける」といった演出が簡単に作れるんだ!
FilmoraXのモーショントラッキングの使い方
FilmoraXのモーショントラッキングは「大本となる動画」と「動かしたいオブジェクト」を先に入れ込んでいきます。
まずは大本となる動画をタイムライン上に設置していきます。↓
そして今度は動画に合わせて動かしたい「吹き出し」を入れていきます。
私が今回使うのは「タイトル」→「コールアウト」→「モコモコ吹き出しバブル」です。
タイムライン上に入れ込んでみます。↓
入れ込んだオブジェクトは必要な長さにそろえて幅を調整します。↓
このままでは当然、吹き出しは画面のど真ん中にある状態になり、人の頭を追尾するような動画にはなりません。
まずは吹き出しがでかすぎるので、実際に動画内で使用するときの大きさに調整しましょう。
プレビュー画面で大きさを調整します。↓
テキストの位置が吹き出し枠に置いてけぼりになってるので、テキストの位置も調整。
さらにテキストを変更してみましょう。↓
次に、大本の動画をダブルクリックしてメディアライブラリの欄から「モーショントラッキング」を選択します。↓
モーショントラックにチェックマークを入れると、プレビュー画面上に四角い枠のようなものができます。↓
タイムライン上でモーショントラッキングを開始したい場所にカーソルをそろえて、この四角い枠を追尾したい対象に合わせます。↓
この時に体全体をトラッキングするように設定すると、ずれやすくなってしまいます。
最後に左上のメディアライブラリにある「追尾開始」をクリックします。↓
するとモーショントラッキングが開始されます。これで完了です。↓
以下のような、「人の頭に吹き出しが自動で追尾する」動画が出来上がります。↓
ちなみに追跡していくものは、タイムライン上に複数のオブジェクトが配置されていればワンクリックで別のオブジェクトに変更できます。↓
Filmoraにも標準搭載されたことはマジでありがたい!
FilmoraXの新機能③「オーディオダッキング機能」
FilmoraXのオーディオダッキング機能は複数のオブジェクトの音量を一気に調整することができます。
例えば、以下のように「メインとなる動画」と「BGM」と「効果音」というように3つ以上の音声ファイルがタイムライン上に存在するとします。↓
この状態で、どれか一つのファイルをタイムライン上でダブルクリックします。
すると以下のような画面が出てくるので、「ダッキング」の項目にチェックマークを入れて強弱を調整すると、選択している音声ファイル以外の音を、一気に小さくしたり大きくしたりすることができます。↓
YouTube投降者にとっても便利な機能の一つです。
FilmoraXの新機能④「カラーマッチ機能」
FilmoraXの隠れた神機能がカラーマッチ機能です。
これは一つの画像(動画)ともう一つの画像(動画)の色味を自動的にマッチさせることができます。
今回は以下の2つの動画の色合いを調整してみます。↓
色合いを変更したい動画オブジェクトをタイムライン上でダブルクリックし、「色」の項目を選択します。↓
さらに「カラーマッチ」→「比較表示」をクリックし、どの動画の色合いに合わせたいかをプレビュー画面で選択することができます。↓
プレビューウインドウの左側にあるシークバーで、どのシーンの色合いにマッチさせるかを選びます。↓
あとは「一致する」をクリックすると、現在選択している動画の色合いが、先ほど選択したシーンの色合いに自然とマッチするようになりました。↓
FilmoraXの新機能⑤「ショートカットキー搭載」
ついにFilmoraの動画編集でもショートカットキーが搭載されました!
これは動画編集の機会が多い人にと手はめちゃくちゃ助かります。
Filmoraと並んで大人気の家庭用動画編集ソフトPower Directorにはショートカットキーがすでに搭載されており、やはり動画編集を長時間する上での快適性には大きな影響がありました。
しかしここにきてFilmoraにもショートカットキーが搭載されたことで、作業効率がケタ違いに跳ね上がることになりました。
メモ
「ctrl + Z」→やり直す
「ctrl + X」→選択したオブジェクトを削除
「ctrl + C」→選択したオブジェクトをコピー
「ctrl + V」→コピーしたオブジェクトを貼り付け
「ctrl + B」→タイムライン上のカーソルの部分でカット
他にもいっぱいショートカットキーはありますが、私は基本的にこれだけのショートカットキーがあれば十分かと思っています。
ショートカットキーの詳細を確認したい人は、メニューバーの「ファイル」→「キーボードショートカット」の箇所から確認ができます。
今回のFilmoraX(フィモーラテン)へのグレードアップに関するまとめ
FilmoraからFilmora9へとグレードアップし、さらに2020年にはFilmoraXへと進化したことで、よりFilmoraは使いやすく多機能になりました。
- キーフレームアニメーション機能の追加
- モーショントラッキング機能の追加
- オーディオダッキング機能の追加
- カラーマッチング機能の追加
- ショートカットキーの追加
今回のグレードアップは「機能性」と「利便性」をどちらも大幅に改善させた、まさに「神アプデ」といえる内容でした。
そしてショートカットキーが追加されたこともめちゃくちゃ助かるポイントですね。
ソフトの価格は以前のFilmora9と変わっていないので、改善・アップデートというよりは「便利な機能をタダでつけてみました」というようなアップグレードです。
とにかく安くて、使いやすくて、おしゃれなFilmoraがここまで進化したので、さらにユーザーは増えていくことは間違いないと思っています。
今後も非常に楽しみな動画編集ソフトとなりました。
Filmoraの価格帯は以下のようになっており、Power DirectorやAdobe premiere proより非常にリーズナブルなかっく設定になっています。↓
初心朱兄もとにかくオススメできるソフトなので、是非とも参考にしてみてください。